* update *

2013年2月4日(月)

米国ニューヨーク南部地方裁判所において、

今回の詐欺事件の主犯格の1人である 斉藤護(さいとう まもる)に対し判決がおり、

原告団が勝訴しました。

これに先立ち先月、Amiworldを傘下に持つホールディングカンパニー(持株会社)でもあるEUBK Holdings, Inc.
および端倉哲也・裕美夫妻が経営するツクヨミ・コーポレーションに対しても原告団が勝訴する判決が出ました。

Tsukuyoi corporations
リンク切れ

EUBK Holdings, Inc.
http://www.eubkholdings.com/jp/group.html

2012年12月14日金曜日

被害者 Y.Y.



200511月、MetLifeのエージェントのRumiko Termyna(ルミコ ターミナ)から電話が入った。

「とっても良い話があるのよ。私も一年位やっているんだけど、3カ月お金を預けるだけで11.53%もらえるのよ。$10万(約一千万)が一口なんだけど、私も2ndモゲージ(持家を担保に銀行から借金が出来る)借りてやっていて、2ndモゲージの金利(約6%)を払ってもそれ以上に入ってくるわよ。あなたもやりなさい、2ndモゲージのやり方を教えてあげるから。」

これが投資詐欺の始まり。

2005年12月2
Ms.Rumikoとは1995年主人の仕事場の保険MetLifeのエージェントとして会った。それ以来、色々と世話になった。出産後に生命保険を勧められ加入したし、その後、家を買う時にも世話をしてもらった。私は彼女に感謝していた。母が保険の仕事をしていたこともあり、保険の契約を取る為には、まず信頼関係を築くことが一番だということも良く分かっていた。

私は、10年近く信頼していたMs.Rumikoの誘いとはいえ、投資には興味がなかった。悩んだ末、たった3カ月だからと思い、Ms.Rumikoの指示通り家を担保に銀行からお金を借り$10万をVEB(エクスチェンジプロジェクト)に投資した。
投資を信じたのではなく、Ms.Rumikoという一人の人間を信じた決断だった。
投資後、Bank of Atlantic, Ltd COOの阪上孝仁のサイン入りの受領書と保証受諾書が送られてきた。

受領書には、
VEBプロジェクト5口参加申し込みによる合計USD100,000ーを受領しました。
当社指定口座にて、ご入金確認日翌日より起算し、90日と5営業日経過後に元金とその11.53%の利益加算額を償還させて頂きます。」

保証承諾書には、
「保証機能としてEuropean BO Atlantic Trust Ek for VEB(Venezuela Bolivar)
エクスチェンジプロジェクト投資に対する元金保証
a 保証額/投資額の元金償還
b保証期間/振込日から元金償還まで
E BOA Credit Union
保証期間/振込日から元金償還まで」

この2通の手紙により安心したのは事実だ。

償還日までの3カ月は、Ms.Rumikoを疑う気持ちは一切なかったものの、生きた心地がしないほど心配だった。

20063月13日償還日、私の心配をよそに送金依頼を出した$11,530が指定したアメリカの銀行へ出来た。その後、迷いもなく元金の$10万を再投資。

2006年3月Ms.Rumikoから電話がはいる。
MetLifeの保険の横(積立)にこんなにお金が貯まっているからもっと投資出来るわよ。MetLifeのお金はお金がある時に返せば良いから銀行より良いわよ。」

我が家の保険のエージェントはMs.Rumiko
私でもすぐに答えられない金額をMs.Rumikoは すらすら言える。
積み立てられた金額の一部をMetLifeから借りた。その利子の支払いは今も続く(約6%)
彼女に言われるがままに、手続きは全部Ms.Rumikoがやり、2006年4月7日$6万をさらに投資した。

2006年6月12日、さらなる投資のため、現金$8,470阪上本人に手渡しする。
もちろん名刺の裏に受領書も もらった。
このお金は私にとって特別なものだった。毎日汗水流してコツコツ貯めた目の前の現金を
使って下さい。とみすみすあげてしまった。
・・・このことは、悔やんでも悔やみきれない。

20066月20日償還日$10万の元金+利子+不足分を足し$12万再投資

20066月に入りMs.Rumikoが言ってきた。
「利息がこれだけ付くんだから償還日がきたら少し足してやれば又増えるでしょ。
少しずつ転がして増やすと良いのよ。」

20067月14日償還日$6万+利子+不足分を足し$7万再投資

私達が夏に一時帰国の予定を知っていたからだろう。Ms.Rumikoが言う。
「日本にお金ないの?この間言っていたお父さんからのお金はどうしたの?」

あっ、覚えていたんだ・・・ まずい狙っているな、と直感した。
そのお金には手をつけたくないし、まだ満期になっていない。と言っても 案の定、Ms.Rumikoは一歩も引かない。

「途中解約分の手数料を考えても増えるし、必要になったらすぐ戻せば良いのよ。日本の銀行に置いといても増えないんだから。レート(当時一千万が$9万と少し)で減っても投資したほうが儲かるわよ。」

日本から送金すると手数料もかかるし手続きが大変だから・・・と再度断ったが、簡単に送れる方法があると言う。私は断る理由がなくなってしまった。
我が家の家計のアドバイザーMs.Rumikoの言うことだから間違いないだろう・・・とYESと言うしかなかった。
  
20067月25日三菱UFJ銀行京都支店Bank of Atlantic宛に10,022,479円を送金。
7月27日$9万を投資、このころから入金翌日より180日と5日営業日経過後に元金とその224.40%の利益加算額を償還する契約になった。

20069月26日$12万(再投資分+利子+自己資金で$15万投資
  
2006年秋、Ms.Rumikoからさらなる投資話をもちかけられた。
Amiworldが来年秋に上場する予定で今VEBをやっている人だけに、特別に未公開株を販売するのよ。11ドルで秋には7倍、低くても5倍になるから買っといた方が良いわよ。」

株の知識もない私にはピンともこなかったし、今VEBに投資をしているだけで精一杯だったので、Ms.Rumikoのいつもの止まることを知らない話をただただ流して聞いていた。

一通りの説明が終わったところで、「今投資出来るお金がないからやらない。」と断ったつもりだったが、そこで引くMs.Rumikoではなかった。
もう既にMs.Rumikoの頭の中にはあてがあったのだ。
以前Ms.Rumikoの勧めでMetLifeの年3%の利息がつくAnnuityに$25,000を入れていた。
「株の方が増える(お金)からMetLifeの$25,000で買ったら良いわよ、秋に上場して売れたら又戻したら良いんだし。」
  
20061211日 自己資金$5,000を足して$3万を株に投資

2007年1月31日16万(再投資分)+利子+自己資金で$20万投資
  
2007年3月末、日本に帰国が決まる。
Ms.Rumikoの古くからの友人Masuko不動産で家も買ったので売却もお願いした。
売却日にもMs.Rumikoが立ち会う。
家のローンと投資の為に借りたローンを清算し、手元に残った分は日本の家を買う時の頭金とアメリカの家を買った時に親からの借金返済分として考えていた。
Ms.Rumikoは我が家にお金が残っているのを知っていた。
これだけは投資出来ない、いつ家が見つかって頭金が必要になるかわからないから出来ない。と言っても引かない。
「このまま銀行においても増えないから3カ月10.50%で投資したら良い・・と阪上(詐欺の首班)も言ってたわよ。」
  
2007年3月21日3カ月限定10.50%で$15万投資
7月10日利息と共に日本に無事着金
  
このころから自己資金は底をついたが、資金を再投資ししていたのでBank of the Atlanticの口座の数字はどんどん増えていった。

2007年4月2日$15万再投資
2007年8月7日$20万再投資
2007年10月9日$15万再投資

2008年2月11日$20万再投資ここからVEBVenezuela Bolivar)エクスチェンジプロジェクトからクルードオイル共同購入運用に変わる。
償還日は1年後、利息は42

  保証承諾書
  
  European BO Atlantic Trust Ek for
  クルードオイル共同購入運用に対する元金保証
  保証額/投資額の元金償還
  保証期間/振り込日から元金償還まで
   
  EBOA CreditUnion
  保証期間/振り込日から元金償還まで

  住所:885 114-79 Stockholm Sweden
      社名:European BO Atlantic Trust EKfor/Credit Union

  2008年4月14日$20万再投資
  2009年2月9日$20万再投資年利息35.536%に下がる
  2009年4月13日$20万再投資
  2010年2月8日$30万再投資
  2010年4月12日$30万再投資

  紙の上では契約が繰り返されていた。
  
銀行への資金移動が遅れ始めたのは2008年の夏ごろから。
阪上の言い訳はこうだ。

・仲介銀行の破産してかなりの損失がでた。新しい銀行を探しているから送金が遅れている。
・送金が遅れているのは仲介銀行の審査している人が少なく書類がたまっているからだ。
・順番通りにいかないのは審査する人の能力の差。
・アメリカ政府がオフショアを厳しく取り締まっているので時間がかかっている。

エージェントのMs.Rumikoの台詞を思い出す限り書いてみる。

「阪上は上場させる為に夜も寝ずに飛び回っているのよ。お金が入ってきている時は何も言わないで入らなくなると文句ばかり言って。阪上も言ってたけど、今回の事(お金が着金されない)で誰が味方か誰が敵か本性がよくわかったと言ってたわよ。」
「着金が遅れているぐらいでガーガー言わないで、今どこの銀行に預けても金利が低いんだからCD(定期)に預けたと思いなさい。」
「あなたの口座を見てみなさい、お金が減っているわけではないでしょ。損しているわけではないんだからもう少し待ちなさい。」
「裁判を起こすと言っている人もいるけど、裁判を起こすと時間もかかるしペーパーワークもうんざりするほど多いのよ
「裁判を起こしてお金が戻れば良いけど戻るとは限らないし、裁判を起こせばAmiworldのイメージも悪くなって上場出来なくなるでしょ。皆わかってて言ってるのかしら。」
「来年(2011年)に株の利益を上げる為にCrudeOilがなくなるから今来年の分を更新しなさい。今更新すれば特別資金移動(Ms.Rumikoが阪上と交渉し、Ms.Rumikoのお客さんだけに特別配慮をして送金の順番を早める)が3つもらえるわよ。今更新すれば来年も同じ利息でやってくれると言ってたわよ。Oilはなくなるけど、他のプロジェクトを考えるとは言ってたけどね。」

「これがもし詐欺だったら一緒に戦いましょう。」

Ms.RumikoMetLifeの保険に加入した多くの顧客が被害にあっている。
私のように異国で不安を抱えて生活していた、又は生活している人は数多くいることでしょう。
お金のやりくりで困った時 アドバイスをもらい、面倒な手続きも手配し、世話をしてくれる。
英語でのやりとりも もちろんMs.Rumikoがしてくれる。手とり足とり。
困った時はMs.Rumikoに相談すれば問題も解決出来た。
信頼もしていたので、個人情報まで渡していたぐらい身近な存在だった。
MetLifeの保険もAnnuity含め8つも入っていたほど。
私は今でもMs.Rumikoに感謝をしている。お世話になったのは事実だから。
    
だからこそ、信頼していたMs.Rumikoに真実を問いたい。

この投資が詐欺だとわかった時点で なぜ詐欺と認め謝罪し 今までのエージェント費を皆に返金してくれなかったのか、多くのMs.Rumikoのお客さんは恩があるので涙をのもうとしている。

それがわかっていたから今もなお阪上の下でエージェントとして裁判で戦っているのか。
「これがもし詐欺だったら一緒に戦いましょう。」と言った言葉は嘘なのか、自分も被害者と思うならば、罪を認め謝罪して欲しい。私だけでなくRumikoさんの多くのお客さんが望んでいます。

2010年12月17日午後7時26分 Ms.Rumikoからの電話
「いよいよ特別資金移動がようやく動きそうなんですが、阪上さんの方からMさんの件で何か妙な噂が入っているので、その件につきまして確認してからじゃないと こちらの方はトランスファー(送金)出来ない話になっていますが、どういうことになっているのか、ちょっと止められるかもしれないので、とにかくすぐ電話を下さい。」

私は阪上が訴訟団に入っている人に脅迫電話もかけていることを知っていたので、怖くなり弁護士にすぐ電話をした。

その数時間後、私のBank of the Atlantic口座には、アクセス出来なくなり、私のお金はないものとされてしまった。

元金被害額$193,776
  
今回の詐欺VEBエクスチェンジプロジェクトとOIL、未公開株以外にも、Ms.Rumiko個人から一口$3,000の投資話を持ちかけられ投資をしていた。

これもまた詐欺でブラジル人の主犯マルシアは今も服役中。